「このまま会社員を続けて、本当にいいのだろうか…?」
もしあなたが今、漠然とそんな不安を感じているなら、少しだけ僕の話に付き合ってみてください。これは、僕が会社員という生き方に疑問を感じ、自分の人生を取り戻そうと決意するまでの物語です。
心が壊れる音がした、年末のシステムトラブル
僕が自分の働き方に強烈な違和感を覚えたのは、忘れもしない、ある年末の出来事でした。
仕事納めの翌日。大規模なシステムトラブルが発生し、休暇に入るはずだった社内外の50名以上が緊急対応に追われました。僕もその一人でした。
「なぜ契約外の作業を、休日返上でまでやる必要があるんだ…?」
現場で対応しながら、本当になんとも言えない感情でした。それでもお客様の重要システムが停止していることから暫定対処に取り組みました。その後の恒久対処では上司やお客様からは詰められ、協力会社のスキルは低く、なぜか僕がやるべきではない作業まで背負わされている。「一体、自分は誰のために生きているんだ?」という怒りと虚しさが、心を真っ黒に染めていきました。
自分の時間を他人のために、しかも理不尽な形で浪費させられている。この日を境に、僕は本気で「ここから抜け出す方法」を考え始めました。
「転職」では、何も解決しないと悟った日
最初に考えたのは、もちろん「転職」でした。ただ会社の制度として他部署に主体的に移動できる制度もあるためその2つで検討を開始しました。
環境さえ変えればこの不満は解消される、最初はそう考えていました。
しかし、冷静に考えれば考えるほど、根本的な問題はそこにはないことに気づかされたのです。
結局、会社や業界を変えたところで、人と組織に関わる以上、また同じような理不尽に直面するのではないか。何より、僕が本当に取り戻したいものは、年収や役職ではない。それは「自分の時間と人生の主導権」でした。
1日24時間のうち、仕事に12時間(8時間勤務、1時間の昼休み、通勤2時間、残業1時間)、睡眠に8時間。残されたたった4時間から、食事や雑事を引けば、本当に自分のために使える時間は僅かです。この毎日を65歳まで繰り返す人生に、僕はどうしても納得できなかったのです。
そもそも、働く時間って長すぎない? (note記事)
https://note.com/absj1618/n/n6255e5fa8044
また、父親が病気で70歳にして寝たきりになったことも一つの要因でした。家族のために精一杯働いてこれから余生を楽しむ、そんな時に突如降りかかった病。。
元気である今この時間をこのまま過ごしていいのか、考えさせられました。
自分の人生の主役は、自分でなければならない。 やりたくないことを我慢して日々をやり過ごす人生は、もう終わりにしよう。
そう決めたとき、僕は転職活動をきっぱりとやめました。
つきまとうお金の不安。「でも、きっと大丈夫」と思えた理由
会社を辞める。そう決意した瞬間、大きな希望と同時に、現実的な不安が襲ってきました。そう、「お金」の問題です。
収入がゼロになる中で、家族(妻、子供3人)を養っていけるのか。来年の税金は払えるのか。考えれば考えるほど、足がすくむような思いでした。
しかし、感情的に不安がるのをやめ、一つひとつ冷静に調べていくと、道筋が見えてきました。
- 公的なセーフティネットがある 会社員として真面目に働いてきた人には、失業保険(雇用保険)という強力なセーフティネットがあります。これは、次の挑戦を始めるまでの数ヶ月間、生活を支えてくれる大きな助けになります。
- 税金や保険は、事前に把握すれば怖くない 退職後に最もインパクトが大きいのは、前年の所得にかかってくる住民税です。しかし、これも事前に「いつ、いくらくらい必要か」を把握しておけば、パニックになることはありません。健康保険も、会社の保険を継続する「任意継続」という制度を使えば、負担を抑えられる場合があります。
もちろん、十分な貯蓄は必要です。しかし、「何となく不安」という状態から抜け出し、「これだけあれば、これくらいの期間は挑戦できる」という具体的な計画に落とし込むことで、不安は「乗り越えるべき課題」に変わりました。
僕がこれから始める、新しい挑戦
会社員という安定したレールを外れる僕が、次に向かう場所。それは、自分の知識と努力だけが結果に繋がる世界です。
一つは、長年続けてきた分析と思考力を活かせる「株式トレーダー」としての道。 そしてもう一つは、僕自身の経験や考えを発信する「ブログやnoteでのデジタルコンテンツ制作」です。
どちらも簡単な道ではありません。しかし、そこには会社員時代にはなかった「自分の人生を自分でコントロールしている」という、確かな手応えがあります。
僕がなぜ会社を辞める決意をし、どうやってお金の不安を乗り越えようとしているのか。その物語は以上です。
もしあなたが、僕のこの決断の裏側にある、もっと具体的な「お金の計画」に興味を持ってくれたなら、ぜひ次の記事を読んでみてください。
年収1000万円だった僕が、退職後の税金や保険料をどう計算し、いくら貯金があれば挑戦できると判断したのか。その全記録と具体的なシミュレーションを、以下のnoteの有料記事で全て公開しています。
▼【有料記事】年収1000万円を捨てて独立する僕の、超リアルな資金計画



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